一晩しか咲かないお花、月下美人をご存じですか?
サボテンの仲間なので、葉っぱのように見える部分からツボミが出てきて、これが大きな半径20センチくらいある大きな見事な、香りの良い花を咲かせます。
夜暗くなってから開きはじめ、朝にはしぼんでしまいます。
しぼんだ花柄も結構大きいのですが、この子を食べる事も出来るのです。
独身の頃に、「月下美人」の名前を知り、いつか本物を見てみたいなぁ~!と思っていました。
絵の仕事をしていた時に、写真を見て、点描で描いた事もありました。
その、月下美人が我が家に来たのは、ほんの偶然。
でも、ちゃんと「想いは叶った」わけです。
たまたまご近所のお宅で、写真を見つけ、なんと、玄関先にあったワカメみたいな葉っぱが、月下美人だと知りました。
夜、一晩しか咲かないお花ですから、知らないと、葉っぱだけではわからなかったわけです。
その時に、ひと枝、というのかひと茎?葉?をいただいてきて、挿し木したのが15年前くらいだったでしょうか~。
その葉には花芽が付いていたらしく、その年にすぐ花が咲いてビックリしました。
それから何年かは、ツボミが付きませんでしたが。
クジャクサボテンの仲間で、多肉植物さんですから、カンタンに挿し木で育ってくれます。
ただし、暑いところが出身のようですから、冬の寒さは厳禁です。
霜がおりそうな季節になると、部屋の中に入れるか、玄関の中に入れたりします。
大きな株で、中に入れられない子には、ビニールなどをかぶせて保温します。
あとは、乾いたら水やればよいし、あまり難しい管理はありません。
寒さに当ててしまうと、枯れてしまうので、そこだけが注意です。
ほぼ同じ日に咲く不思議
月下美人の花は、不思議なコトに、株が2~3鉢に分けてあっても、同じタイミングでツボミがつきはじめます。
これは、同じ葉茎に5つもツボミが付いて(1つは隠れて見えないけど)さすがに難しいだろうな~と思ってました。
この時は2~3センチのちいさなツボミが、10日くらいで見事に大きく育つ間に、落ちて2輪になりました。
他の株にも同時にツボミがついて、ほぼ同じ日に満開になります。
これは、暗くなりはじめて、開きはじめたところ。
真暗な中で咲くので、なかなか写真が難しいのです。
フラッシュたくと、花びらが白くとんでしまうし。
部屋の中の明るい場所に入れると、それはそれで、月下美人の神秘的な感じがなくなるんですよ~。
数年前、5輪同時に咲いてくれたこの年が、我が家の過去最高のお花でした★
立派なおおきな株になると、何十ってお花をつける事もあるようです。
まだ、わたしはリアルには見たことがありませんが。
以前住んでいた土地で、近所の酒屋さんのベランダに大きな株を見かけて、我が家で満開になった翌日に、そこの月下美人も昨夜たくさん咲いたらしい、ふらさがった花柄を沢山見かけた事があります。
翌朝には、こんな感じにふらーんってぶら下がります。
車で通りかかった酒屋さんの2階のベランダに、何十という、このぶら~んを見つけて、ビックリ!!
まったく同じ日に満開だったので、それも不思議に思っていました。
どうも、日本に流通している「月下美人」は原種がほとんどで、同じ株から挿し木などで分かれたものらしいのです。
つまりほとんどが兄弟!?
それで、同じような条件で育っている株は、ほぼ同じ日に咲くらしいです~。
でも、何種類かは「姫月下美人」とか、「満月美人」とかの種類があるそうで、中には、食べれる実がつく子もあるらしいのです!!
ドラゴンフルーツの花?!
友人がハワイに行ったときに、夜、浜辺で月下美人の花が満開なのを見たよ、という話を聞きました。
それも、何十、何百って大輪の花が咲き乱れている!と。
それで、検索してみました。
ほかにも、いくつかありますが、写真を見ると、ちょっと「月下美人」とは咲き方が違います。
わが家の月下美人は鎌首をもたげるように、花枝を持ち上げて咲くのですが、ハワイの写真は、上を向いて咲いていました。
花枝も短くて、ツボミの形も少し違います。
で、良く調べてみたら「ドラゴンフルーツ」のお花のようなのですね。
「ピタヤ(ドラゴンフルーツ、ハワイの月下美人)」←こちらから
そして、「食用月下美人」なる実のなる月下美人も、あるらしいです。
小さいドラゴンフルーツのような感じのようです。
咲いた時に、受粉させてみたら、実が生るのかしらん・・?
でも、ずっとぶら下がらせていると、鉢がひっくり返りやすいので、台風シーズンにはちょっと危険かもしれませんね。
月下美人の花を食す
それで、我が家では、咲いた後の花を、ときどきいただいています。
これも、ネットのおかげでツイッターかインスタに投稿した写真に、コメントで教えていただいた情報でした。
お花、食べれますよ~ってね。
お酒に漬けたりもするようなのですが、我が家には飲酒する人は誰もいないもので。
軽くゆがいてから「甘酢」にしたり、酢のモノにしたり。
刻むと、トロミが出るので、卵スープにしたりしておいしくいただいています。
もっとも・・・ウチの男性陣は、ちょっと苦手のようですけれど。
お花を洗って切っている時には、少し香りも残っているのですが、食べる時には、ほとんどクセもなく、トロッといただけます。
調べてみると、台湾あたりでは薬膳スープにしたりするようです。
月下美人さん、案外簡単に増やせますので、もしも、お知り合いにお持ちの方がいたら、分けてもらうのも良いかもしれません~。
わたしの周りで、欲しい方いたら、お分けしますよ~★
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