むかしから「情けは人の為ならず」と申します。
最近は、反対の意味に捉えていて、人の為にならない、と思っている方もいるかもしれませんが。
本来の意味は、情けは人のためではなくて、結局自分に戻ってくるんだよ~っていう意味です。
独身で一人暮らししてた時、マンガの先生のところ(以下参照)を退職した後もしばらく山梨に残っていて、友人宅で、色々お世話になった事がありました。
今、使ってない貸家があるから、と、綺麗にしてから、わたしに格安で貸し出してくださり、お風呂がなかったので、もらい湯もさせてくださったのですよね。
その時、友人母でもある大家さんが「息子が東京で一人暮らししているから、わたしに親切にしておくことで、息子も誰かに助けてもらえるからね~」と、言われていたのです。
わたしに、重荷に思わせないように言ってくださった言葉でもあると思いますが、なるほど~と思ったことを記憶しています。
そして、その後の人生の色々な出来事のなかで。
いつも、私は誰かの「ことば」などで、たくさん助けられてきました。
息子が学習障害グレーで、行ける高校があるのかなぁ?と悩んでいた時には、道でバッタリと逢った同級生のママに、「こんな学校あるの知ってる?」と教えてもらったり。
この時の、同級生ママとは、しゃべった事も初めて、道で出会ったことももちろん、家も電話も知らない、この時の出逢い限りのママだった訳で。
そして、この時教えてもらった学校に、息子たちふたりともが進学して、大変お世話になって。
その後、私の周りの不登校だったりする知り合いのお子さんたちが、何人もこの学校のお世話になったのです。
トラブル山積で、売れないはずの土地だったのに、友達のご主人が不動産屋さんになって現れて、(以前は宝石屋さんだったのに、笑)間に入って交渉してくれて、急に定価で売れることになったり。
そしてその時も、別の友人が教えてくれた銀行の金利がちょうど良い時で。
半年限りのキャンペーンだった、その銀行に預けて、満期の翌日に、今の家がみつかったりして。
わたしが入院した時には、クッキングに通ってくださっていた方が、留守宅家族の分のおかずをお鍋ごと届けてくださったり。
もちろん、赤ちゃんの時から、自分の知らないところで、沢山の方々のお世話になってきたわけなのです。
なかなか、お返しできているのかどうか?は疑問だけれど。
けれど、自分に出来る事で、何かの誰かのお役にたてれば、と思っています。
お世話になった、そのご本人に直接お返しする事はできないけれど、そのかわり、他の誰かにお返しさせていただくわけです。
そんな風に、ご縁で、つながっていくわけですね。
それが、たまたま先日、そんなご縁を感じた出来事があったのです。
割合近所にお住まいの、まだ若い友人が、ちょっと難しい病気になって、治療法が無くて退院されたのですが、昼間はマンションで一人きりなのです。
それで、わたしがちょうどおあつらえむきに、介護も子守りも今は解放された時期なので、ちょこちょこ、のぞきに行ってあげる事ができたのでした。
色々と、食事制限もあるので、昼間仕事に行かれているご主人が、介護食を作るのは難しいし、ご本人は足が弱っていて、ベッドから降りれない状態で。
毎日看護師さんが来てくださってはいるけれど、昼間は心細くされています。
そこにちょうど、私の空き時間だけですけど、買い物届けたり、ご飯なども持っていってさしあげることができるのでした。
それに、わたし自身が2つのガンを克服しているので、生かされている命だから、大丈夫だよ~、って言えるのですよね。
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同じタイミングで、娘一家のところにちょっとばかり問題が起きていまして。
詳細は記載できませんが、わたしは祈ってあげる事しかできずにいました。
それが、あちらでもどなたかのお世話になる事ができて、案外良きように、進んでいるようなのです。
なんか、その知らせを聞いたときに。
あ~、こういう事なんだなぁ~、と思わせていただいたわけでした。
目に見えないことは、なかなか信じることは難しいかもしれません。
けれど、本当は「見えないもの」の方が重大なのではないでしょうか。
わたしは、そう、おもうのです。
そして、目の前に起こる出来事を、まごころこめてさせていただいている間に、ちゃんと良きように、誰かの救いの手もいただいたり、できるのではないでしょうか。
そして、またいつか自分も、誰かの救いの手になることができるのですね~。
そんな、優しいご縁がつながる世界を生きられて、嬉しいことだな~と思います。
実際の世の中が、どう見えるかは、その人の心次第。
同じ世を生きていても、心の中が、恨みや憎しみばかりだったら、どんなに平和な世にいても、その人の世界は、憎みや恨みの世界になります。
自分の心の奥底から、優しい、愛に満ちた世界ならば、世の中も優しい愛に満ちた世界になるのです~。
ずっと、そんな世界で、過ごしたいですね。それが、どうぞ世界に広がっていきますように。
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