結婚以来、30年以上義両親と同居させていただき、4人の両親を見送らせていただきました。
お陰さまで、要支援1から要介護5までの全部の段階を経験しました★
家族は、介護の知識も知恵も経験もゼロのところから、いきなり実地がやってきます!
そもそも、コツなどがある事も、知らなかったままでしたが、少しでも「知ってる」ことは何かお役に立てることもあると思います。
突然寝たきりに。
義母は、それなりに自立していた要介護2くらいの時に、発熱で内科にかかったら、何故かそのまま入院になってしまいました。
ひどい事に、血液検査しただけで、ちゃんと診断もないまま!?どういう事?という状態でした。
点滴します、このまま入院ですから、家族の方帰っていいですよ、みたいなね。
年末で、ものすごく混んでいたのですけれど、でも、そんなの無いよね?
でも、しょうがないので、渡された血液検査の結果の用紙をネットで調べてみたら、炎症値が膨大な事になっていたので、ああ、これは入院って言われるのもしょうがないのか?と一応納得したのでした。
けれど今思うと、義母に直接医師は説明したのかもしれません。
認知症なので、とは言ったはずだけれど、私、廊下で待ってる時間があったので、その間に本人に説明していたのかも。
認知症の場合、本人に言われても、まるでわからなかったりするワケですから、家族がちゃんとそれをアピールしておかないといけませんね。
まぁそんな、ちょっと不信感のあるままの入院で、たぶん肺炎だったので、誤嚥をおそれてか、食事無しで点滴だけになってしまい。
その後、医師から電話があって、胸から直接点滴するようになったのでした。
しかも、義母は認知症のせいで、点滴の管をひっぱってしまうので、手にミトンはめられて、あまり手も動かせないようにされてしまっていました。
私は、毎日通って、マッサージしたり、声かけたりはしたけれど、そのうち左手が曲げたっきり、動かないことに気づいて。
看護師さんに言ったら、脳梗塞になってたかも?みたいな感じで、どんどん動けなくなっていってしまったのです。
ともあれ、その時は2か月入院して、医師から「胃ろうにするしかない」と言われてしまいました。
ちょっと納得できなくて、以前記事に載せたように抵抗してみたら、リハビリして食べれるようになったのですね。(記事はこちらから、後半部分です)
1週間で食べれるようになったのは良いけど、そうしたら、もうそのまま退院してください~ってなったのでした。
2か月前には、自力で歩けて、トイレも行けて、食事も自分で食べれていた人が・・・。
完全に動けなくなり、左手も動かせない状態になっていました。
ケアマネさんに連絡したら、どうする?とは言われたけれど、とにかく家に連れて帰ろうと思って、退院してきたワケでした。
退院までの間に、ケアマネさんが次々と介護ベッドのレンタルやら、車椅子やら、いろいろ手配してくださいました。
しかも、入院前に通っていたディサービスが廃業する事になって、新しいディを探してくれてあったのです。
不思議なことに、そこが以前は在宅入浴のサービスをされてたところで、寝たままでもお風呂に入れてもらえるディだったのですね。
そんな、条件も重なって、在宅でもなんとか介護出来そうな感じでした。
このころは、一応座っていられて右手は使えたので、それなりに動くことができました。
でもすぐストッパーを外して出鱈目に動いてしまうので、車輪の下に何かをかませたりして動かないようにしてました★
オムツ替えってどうする?!
ただ、車椅子への移乗とか、おむつ替えとか、まるでやった事がありませんでしたから、それが不安ではありました。
でも尿の方は、出にくいので管を付けてくれてあって、そのウロバッグの中身を捨てたり消毒したりすれば基本はOKでした。
大の方は、ケアマネさんが、訪問看護さんに週イチで摘便を頼もうと提案してくださいました。
そんな手があるのかとびっくり。しかも、他の日にはディで浣腸もしてもらえる事になりました。
けれど、家で全然オムツ替えしない、という訳ではありません。
はじめは、どうしよう?と思いましたが、尿の管が抜けてしまってびしょ濡れになる事もあり、何とかするしかありません。
介護の経験はなくても、子育ての経験はあるので、赤ちゃんのおむつ替えなら慣れています。
ところが、それが罠でした~!?
赤ちゃんのように、足を持ち上げてオムツ替えをしようと思うけれど、足が重くて持ち上がらない~。
それに、赤ちゃんよりも長い~!
仕方がないので、私の肩に、ばあちゃんの足を担いで、なんとかお尻を持ち上げて取り替えました。
もう、そのたびに汗だく!笑
そんな時、ツイッターでつぶやいていたところ、コメントくださった方があって。
コロコロすれば良い・・って。
え?ころころって?と思って、やってみました。
まぁ、そしたら、なんとやり易いこと!
ころ、っと押したら、ばあちゃんはちゃんと横向きになって止まってくれました。
そこが赤ちゃんとは違うところ!
当時まだ1歳だった孫は、おむつ替えをさせてくれない赤ちゃんで、替えようと寝かそうものなら、すぐ逃げてました。
なので、動けないばあちゃんは、重たいけれど、じっとしててくれたので、だんだん慣れてきました。
ときどき、大の方が漏れて大変なことになったりはしましたが。
それでも、介護用の手袋があるので、手袋すれば百人力!でした。
こんな話を、後に来てくださってた訪問看護師さんにしたら、彼女は子育てよりも介護が先だったので、赤ちゃんのおむつ替えを、転がしてやってしまった~と言っていました★
車椅子への移乗は・・
車椅子への移乗のやり方は、退院する時に、どうやったら良いのでしょう?と聞いたら、看護師さんが一度だけ教えてくれました。
最初の頃は、一瞬座ることは出来たので、それでとりあえずは、なんとかなりました。
でも、色々なコツは、調べたらちゃんと動画で載ってるようです。
座位がとれるか?立てるか?それとも全然足も立たないか?の状態でも違うので、必要なら、ぜひ検索して動画を見てみると良いと思います。
その後、また何度か骨折したりもして、座ることも、寝返りも出来なくなり、そうなると一人で動かすことは難しくなりました。
でもそうなれば、そもそも車椅子に移るのは、ディに行くときだけなので、ちゃんとお迎えに二人で来てくださって、身体の下に敷いたバスタオルごと運んでくださいました。
この頃は、自分で座位がとれなくなっていたので、食事のときにベッドを起こすのだけれど、すぐに体が傾いてしまって困りました。
左側が麻痺していたから、余計だったのかな~。
この時も、倒れてしまうのをどうしたら良いかしら~とネットに載せていたら、下に敷いたバスタオルなどの下に、バスタオルをぐるぐる巻いたのを差し込んでおくといいですよ、と教えてもらったのでした。
ネットで発信されてるプロの方もいるし、ツイッターやインスタグラム、Facebookなんでも良いので、少しSNSに繫がっていると、リアルに知らない方だけど、介護仲間が出来てありがたかったです。
きっと、年々在宅で介護してる人は増えているはずです。
だって、うちの近所でも住人の半分近く?!の方が、75歳だ!という事が判明して。
もちろん、お元気な方も沢山いらっしゃるし、明日は我が身でもあるのですけれど、本当に高齢社会なのは確かなことなのですから。
ただ、老々介護になってると、色々な手続きも、こうやってネットで検索することも、難しいかもしれません。
介護も、子育ても、一人でやるものではないのだと思います。
一人で抱えてしまうのは、きついです。
日本人は、助けを呼ぶのを遠慮する人が多いのかもしれないけれど、大変な時には、遠慮したらダメ!
助けを呼べば、応えてくれる人が絶対いるはず。
各地に、地域包括センターとかもあるはずですし、皆、いつか行く道です~。
もしも、近所や知り合いに情報もなさそうな老々介護の方を見かけたら、ぜひ、声かけてさしあげてください~。
わたしも、沢山の方々に助けていただいてきました。
でも、だから、介護がとりあえず終わった今は、どなたかのお役にたてたら良いな~と思っています。
そうやって、循環していけると良いですよね。
わたしのつたない経験が、必要とする誰かに届きますように。
読んでくださってありがとうございました。
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