普段何気なく「雑草」と思っている野の草の中には、実は案外「食べれる」野草がある!ことご存知ですか?
むかし、信州の父の実家で「ナズナ」のお浸しをいただいて、ほうれん草みたいに美味しかった事に驚いた事があります。
春の「草餅」の草は、あちこちに生えている「よもぎ」だという事は知ってる人は多いと思いますが、それ以外にも身近にある「食べれる」草を、探してみました。
スベリヒユをいただく
昨年、近所の友人から「ひょう」という野草をいただきました。
彼女の実家は山形で、あちらのソウルフードらしいのです。
「ひょう」はどう見ても、「スベリヒユ」でした。
山形では「ひょう」と呼ぶそうで、野菜として売っているようです。
軽くゆがいて、辛子醤油で、と言われて食べてみました。
それほど癖もなく、しゃりしゃりした食感と、少しぬめりがある感じです。
普通に美味しくいただきました。
スベリヒユ科の植物には、園芸品種の「ポーチュラカ」(花スベリヒユ)もあって、こちらも食べれるようです。
三時草ともハゼランとも言う花火草も
子供の頃、おままごとで「花火」にしていた「花火草」はご存知ですか?
本名は「ハゼラン」なのか「三時草」なのか?植物には名前が沢山ある子もあります。
お昼を過ぎた3時頃に花をひらき、夕方には閉じてしまうので「三時草」とも呼びますが、他にも「三時草」という名前の多肉植物もあります。
食べれるのは、こちらの花火に似たハゼラン(爆蘭)の方です。
ハゼランもスベリヒユ科の植物で、全草が食用になるそうですが、主に新芽や葉の部分をいただきます。
新芽ならサラダでも良いし、軽く茹でてお浸しやゴマ和えにしても良いですが、ハズレの無いのは天ぷらです。
ナズナ(ペンペン草)は本当に食べれるの?
さて、昔信州の田舎で食べたのは「ナズナ」のお浸しでした。
なずなって、春の七草にありますが「ペンペン草」のことです。
長野では、野菜として売ってると言っていました。
それも、早春のロゼット状になった部分で、味も美味しくてまるでほうれん草のような感じでした。
なので、ロゼット状の部分だけが食べれるのかも?と思っていました。
ですが、調べてみると、花の部分も全部食べれるようです。
けれど、ハート型の種部分が出来る前の、これから花が咲く前くらいの方が良さそうですね。
どこで採るかは、要注意
他にもまだまだ食べれる野草はあります。
たんぽぽも食べれるし、(ご参考まで)、春先に出るつくしやスギナ、よもぎ、ノビルなど、割合知られている野草もありますね。
ただ、まわり中が野原や田んぼに恵まれていたとしても、誰かの土地である事は間違いないので、勝手に何でも採って良いかどうか?は、よく考えてみてくださいね。
ウチの近所は、住宅街なので、なかなかヨモギもツクシも見つかりません。
公園などは、勝手に植物を採ってはいけないところも多いです。
それに、道端は犬猫の糞尿などで汚れている事も多いでしょう。
自宅や知り合いの庭などに出ているモノなら安心です。
草取りをする時などに、スベリヒユやたんぽぽなどを見つけたら、チャンスかもしれませんね。
少量なら、大抵のものは天ぷらにしてみると、アクなども抜けて美味しくいただけます。
それから、お庭のお花にも食べれるものがあります。
ただし、すずらんや水仙など、毒がある植物も結構ありますので、なんでもかんでも、というわけにはいきません。
我が家に毎年咲いてくれる「月下美人」は咲き終わった花を、酢の物などにして食べる事ができます。
朝にはしぼんでしまいますが、軽く茹でて、きゅうりなどと酢の物にしたり、甘酢やスープにしていただきます。
最近は、スマホで簡単に検索ができますので、色々身近にある植物も、調べてみて、時には頂いてみるのも楽しいものです。