にこにこ介護のススメ♪認知症になると、白内障手術はどっちでも良いのかも。

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結婚以来、30年以上義両親と同居させていただき、4人の両親を見送らせていただきました。

二人の母は認知症でしたので、その介護経験から。

実母は、70代後半くらいから、認知症になっていたのだと思います。
かなり、物忘れもひどかったし、ご近所のお知り合いの方からは、病院に行った方が良いのでは、とも言われていました。

それで、80歳前半頃には「もの忘れ外来」で診察を受けたこともあったのですが。
その時は、「年齢相応です」と言われたのです。

そしてその後、1~2年してからだったかに受診して、薬をはじめたこともあったのだけれど。

どうも、母の場合薬を使うと、とても怒りっぽくなるのですよね。
いつも機嫌が悪いというか。
もともとは、穏やかな優しい母だったのにね。
それで、あまり効果もないのに、楽しくなくなる薬はいかがなものかなぁと思い始めて。
結局辞めてしまいました。

そして、そんな頃だったか。

母の目が、かなり見えていないらしい事にも気づきました。
よく、ここに虫が沢山いる、とか、晴れてるのに、曇ってるとか、とも言っていたのです。
コレが認知症のせいなのか?目のせいなのか?が、はじめはわからなかったのですけれど。

どうも、白内障では?という事に気が付きまして。
近くの眼科に連れていってみた訳です。

結局ちょっと遠い、車で行かないと行かれない病院を紹介されて、白内障の手術をする事になりました。

手術の予約まで、してはみたのだけれど。

白内障は、術後に目薬を、手術した片目だけに、何時間ごととかにささないといけません。
それに、術後しばらくは、水で濡らしてはダメ。
顔を洗ったりしてはいけないようなのですね。

本人が、自分でこれを守ることができるでしょうか?
目薬の時間は、寝たきりだけど頭がしっかりした父に頼んでおけば、声をかけてくれるかもしれない。
でも、自分で片目だけに、ちゃんと目薬をさせるのか?
増して、今喋ってる事も覚えていない母が。
毎日の習慣になってることだけは、自動的にやってしまう母が。

顔を洗わない、という事を覚えていられるでしょうか・・・・。

私と同居していれば、かなり注意してあげられるかもしれないけれど。
当時は、実母まであずかるのは無理な状況。
それに、寝たきりの父が、昼間一人になります。

それで、この時は、結局手術をキャンセルしたのでした。

白内障と言っても、失明するわけではないから、それでもいいか・・・と思って。

そして、その後父が亡くなり、実母が実家で一人になった頃。
(夜は、弟たちが帰って来ますけれど)

もう一度、大きめな病院で眼科を受診してみたのでした。

ところがね、この時は、認知症の発作??みたいな感じで。
母は、混合性の認知症だったのか、義母とはまた違う症状がありまして。

時々、シャットダウンというか、完全に表情も無くなり、固まってしまう事があったのです。
車からテコでも降りなくなってしまったり。

この眼科の診察の時も、目をつむってしまって、どうしても開かないのです。
(眠っている訳ではないのですけれどね)
なので、そもそも視力検査が出来ませんでした。

その時に、コレは視力だけの問題ではないのかもしれない・・?という事に気付いたわけです。

そして結局は、白内障の手術は無理ということで、諦めました。

認知症に限らず、高齢になってくると。
どこか具合が悪くなったとしても、治療した方が良いのか、治療できるのか?
そもそも、その場所だけを治療できたとしても、だからどうなのよ?って事もあって。

若い、治せば体が動いた時とは、状況が変わってくるわけなのですね。
真逆な感じになってくるというか。

介護経験のお陰で、いろいろと勝手に「当たり前」と思っていたことについても、考えなおすキッカケになったことでした。

なので、その後は基本は「見守り」に徹しました。
体は、だんだん不具合が出てくるけれど。

それはそれで、自然に任せる、という事です。

骨折したりしても、認知症の人は「痛い事を忘れる」んですよね。
人間のカラダって不思議ですよね。

でも、そう思うと、転ばないように、〇〇しないように!という事が、「ま、どっちでも大丈夫」というふうに、思えるようになりました。

認知症だけに限らず、高齢になると「したくても出来ない」から出来なくなってる訳なので、注意してもしょうがない訳ですもの。


ゆったりと構えて「見守る」ようにすると、こちらの気持ちもちょっとホッとして、こちらがホッとすると、母たちも落ち着いてくださった気がします。

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